新見富士にいみふじ-標高504m-新見市高尾

           新見市街地を眼下に見据え、ハイキング道が整った名山



 富士山に似た整った姿から付いた。JR新見駅前の高梁川沿いから見上げる姿は、まさにこの名にふさわしい。市内では、神郷油野の笠松山が三室富士、哲多町田淵の荒戸山が阿哲富士として親しまれている。


 
 
       新見市街地を眼下に見据える山。裾野に体育館、グラウンド、テニスコートなどのスポーツ施設、野外活動センターを備え、市民の憩いの場となっている。
 また、山腹には「道草コース」「健脚コース」「杉木立コース」などのハイキング道が整備されており、体力や時間に合わせてコースが選べる。今回は山頂から尾根づたいに整備された歩程およそ4㌔の「健脚コース」を行く。
     
      登山口は備北青年の家があった場所の駐車場入り口近く。山寄せのフェンスそばに「新見富士登山口」と書かれた看板があり、雑木林の中の遊歩道を上る。10分で体育館裏の舗装道路沿いに設置されている「希望の森」の由来が書かれた看板を見付ける。この手前から左手の細い山道に入る。
       
   
     約10分で「健脚コース」と「道草コース」の分かれ道。左に取って「健脚コース」を西へと上る。急坂を30分ほど上って北に進む緩やかな道に出て、尾根を一度下って上ると山頂。木立に囲まれ展望は利かない。



 山頂から北に尾根筋を30分ほど歩くと、野外活動センターに向けて下山する「杉木立コース」との分岐点。「健脚コース」の看板に従って南へと尾根を回り込み、黒髪山を正面に見ながら下ると中腹にあずまやがあり、ここから市街地を眺めることができる。
     東屋を少し下ると「さくらコース」との分岐点があり、ここも「健脚コース」へ。再び雑木林に入り、丸太木の階段を下って勤労青少年ホーム前に下山。テニスコートから野外活動センター、「希望の森」看板前へと続く遊歩道を通って登山口に戻る。
 「健脚コース」は程良いアップダウンがあってコースも明瞭。所々で遠景も楽しめる。自然林の中を走るコースなので、四季折々の風情、草花、野鳥のさえずりが楽しめる。