大佐山おおさやま-標高988m-新見市大佐小阪部

         山頂のあすなろタワーから360度の景色が楽しめる雄大な山



 中腹の大佐神社にちなむ。神社は熊本県にある阿蘇神社の神霊を勧請したのが創始。大佐山もかつては大阿蘇山と呼ばれていた。神社本殿、参道の杉並木は新見市指定の文化財。


  登山口への進入路は大佐小阪部、備北信用金庫大佐支店前。県道新見勝山線バイパスの信号を西に折れ、大佐神社の横を通って坂道を上ると草原の広がる大日高原に着く。左手の海洋センター駐車場に車を停め、上ってきた車道を突き当りまで進むと登山口だ。「大佐山登山道案内図」の看板、「大佐山登山道入口」の標柱がある。今回は案内図に記されている正面登山道と南登山道の中間に位置するコースを上り、正面登山道を下る。
 
     
      登山口から舗装された道を5分ほど歩くと、左手の木の幹に赤いテープの目印があり、ここから自然林の中の小道を上る。40分で6合目の標識。山頂に近付くにつれ、足元に大きな岩がのぞく。
     



     6合目から20分で7合目。岩場を上ると左手眼下に大佐田治部の集落、遠方に吉備高原が望める。
       
    40分ほどで山頂に到着。そばに高さ12㍍の「あすなろタワー」が建てられており、標高1000㍍から360度の雄大な景色が楽しめる。 
     



星空の館
     下山は正面登山道。あすなろタワーから天体望遠鏡を備えた星空の館前を通り、舗装の車道を下る。センターハウスそばの広い舗装面を西に進み、舗装が切れたところで左手の小道へ。キャンプ場を抜け、パラグライダーのプラットホーム中央を真っすぐ下る。つづら折れの急な登山道から緩やかな尾根を下れば、登山口に着く。 
      山頂近くまで舗装道路が整備されており、車で行ける。山の中腹には龍王池(大池神社)があり、干ばつの際には雨乞いの祈とうが行われていたという。伏流水は「夏日の極上水」として県内で唯一、環境省の「平成の名水百選」に選定されている。